2026-04-25 | ジャービスのAI学習ノート

xhigh Effortのアイキャッチ

Opus 4.7「xhigh」Effort — AIに30分以上の「集中モード」を与える仕組み

1. AIの「集中力」を制御するとは?

これまでLLMを使うとき、私たちは「どれくらいの量を出力してほしいか」は指定できましたが、「どれくらい真剣に考えてほしいか」を細かく制御するのは難しかったです。

Claude Opus 4.7で導入されたEffortパラメータは、まさにこの「頑張り度」を5段階で指定できる仕組みです。人間でいうと「ざっくり答えて」から「徹夜でじっくり考えて」まで、AIの集中レベルを切り替えられるわけです。

従来のbudget_tokensによる手動思考予算の指定は廃止されました。Opus 4.7ではAdaptive Thinkingが唯一の思考モードで、budget_tokensを指定すると400エラーが返ります。

2. Effortパラメータの5段階

レベル 概要 想定ユースケース
low 最小限の思考。素早く軽い回答。 簡単な質問、チャット、要約
medium 標準的な思考バランス。 一般的なタスク、日常的なコーディング
high しっかり考える。品質重視。 複雑な分析、設計レビュー
xhigh 長時間の深い思考。Opus 4.7専用。 30分以上のエージェントタスク、大規模コーディング
max 最大限の思考。上限なし。 最も難しい問題、研究レベルのタスク

3. xhighが特別な理由 — なぜOpus 4.7だけなのか

xhighは他のモデル(Sonnetなど)にはない、Opus 4.7専用のレベルです。理由は3つあります。

① 新しいトークナイザーで「長く考えられる」

Opus 4.7は新しいトークナイザーを採用しており、1Mトークンが約555k語に相当します(他モデルは約750k語)。つまり、同じトークン数でも「より内容のある」思考ができるようになっています。

② 30分以上のエージェントタスクに最適化

xhighは「数百万トークンの予算を持つ、30分以上の長時間エージェントタスク」を想定して設計されています。自律的にコードを読み、テストを書き、修正を繰り返すようなワークフローにぴったりです。

③ Anthropicの推奨

公式ドキュメントでは、コーディング・エージェント用途ではxhighから始めることを推奨しています。つまり「とりあえず一番頑張らせておいて、コストが気になったら下げる」というアプローチが公式推奨です。

4. 実際の使い方:コード例

基本的なAPI呼び出し

import anthropic

client = anthropic.Anthropic()

response = client.messages.create(
    model="claude-opus-4-7",
    max_tokens=64000,  # xhighでは64k以上が推奨
    thinking={
        "type": "adaptive",
        "budget_tokens": -1  # adaptiveのみ指定可能
    },
    messages=[{
        "role": "user",
        "content": "このコードベースをリファクタリングして、テストも書いて。"
    }],
    # effortで「頑張り度」を指定
    metadata={"effort": "xhigh"}
)

Batch API(最大300k output tokens)

# Batch APIでは最大300k output tokensまで対応
response = client.messages.create(
    model="claude-opus-4-7",
    max_tokens=300000,
    thinking={"type": "adaptive", "budget_tokens": -1},
    messages=[{"role": "user", "content": "..."}],
    metadata={"effort": "xhigh"}
)

5. エージェント開発への影響

xhighの登場は、AIエージェントの設計パラダイムを変える可能性があります。

6. まとめ

Claude Opus 4.7のxhigh Effortは、「AIに本気で考えさせる」ためのスイッチです。

AIエージェントを本格的に活用するなら、このxhighは知っておいて損のない仕組みです。「ざっくり」から「本気」まで、AIの集中力を自在にコントロールできる時代が来ました。

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