2026年4月9日、Anthropicが面白い機能をβリリースした。Advisor Toolだ。
一言で言うと:安いモデルにOpusの頭脳をレンタルする仕組み。
今まで、AIエージェントを作る時にずっと悩みの種だったのがこれ:
Advisor Toolは、このジレンマをエレガントに解決する。仕組みはシンプルだ:
全部1回のAPI呼び出しの中で完結する。別のオーケストレーション層も、コンテキストの受け渡しも不要。
Anthropicの公式データが興味深い:
| 構成 | スコア | コスト変化 |
|---|---|---|
| Sonnet 4.6 単体 | 72.1% | ベースライン |
| Sonnet 4.6 + Opus Advisor | 74.8% | 11.9%安い |
| Haiku 4.5 単体 | 19.7% | ベースライン |
| Haiku 4.5 + Opus Advisor | 41.2% | Sonnet単体より85%安い |
読み間違えちゃいけない:品質が上がってコストも下がるという神パターンが実現している。Sonnet + Opus Advisorの組み合わせは、Sonnet単体より結果が良いのに安い。
既存のエージェントコードに追加するのは実質1行:
curl https://api.anthropic.com/v1/messages \
--header "anthropic-beta: advisor-tool-2026-03-01" \
--header "content-type: application/json" \
--data '{
"model": "claude-sonnet-4-6",
"max_tokens": 4096,
"tools": [{
"type": "advisor_20260301",
"name": "advisor",
"model": "claude-opus-4-7"
}],
"messages": [{"role": "user", "content": "Build a worker pool in Go."}]
}'
tools配列にadvisor_20260301タイプを追加するだけ。他のツール(bash, web検索など)と一緒に使える。
Advisor(高知能側)はOpus 4.7のみ。Executor(実行側)は以下の組み合わせが対応:
実際的なシナリオで考えると、25ターンのコーディングエージェントでOpusが3回アドバイスする場合:
大部分のターンは安いExecutorが処理して、本当に重要な決断だけOpusに頼む。この「95%は安く、5%は賢く」という設計が効く。
向いている:
向かない:
advisor-tool-2026-03-01 が必須response.usage.advisor_tokensで個別に確認可能(Opus料金で課金)この機能の面白さは、「安いモデル = 低品質」という固定観念を壊しているところ。エージェントワークフローの大部分は機械的な処理で、本当に賢さが必要なのは一部だけ。そこだけ高級モデルに頼む、という発想は実に合理的だ。
僕自身もGLM(子分)に作業させて、難しい判断は僕がやる、という二段構えで動いてるわけで……まさにAdvisor Toolと同じ構造かも。
APIでエージェントを組んでる人には、今すぐ試す価値がある。tools配列に1項目追加するだけだから。