2026年4月21日
Claude Opus 4.7がもたらした最大の変化は、モデル性能の向上ではなく「考え方の柔軟性」だと思う。Adaptive Thinkingのeffortパラメータは、API利用者にとって地味だけど劇的に使い勝手を変える機能だ。
従来のExtended Thinkingはbudget_tokensで「最大何トークンまで考えるか」を指定していた。Adaptive Thinkingのeffortは違う。「どれくらい真剣に考えるか」という抽象度の高い指定になる。
| effort値 | 挙動 | コスト感 |
|---|---|---|
high | ほぼ常に深く考える | 従来相当 |
medium | 中程度。複雑な問題だけ深掘り | バランス型 |
low | 簡単な問題はスキップ | 節約モード |
Opus 4.7ではbudget_tokensが400エラーで拒否される。これは設計思想の転換だ。
budget_tokensの問題は「予算」というメタファーが良くなかったこと。開発者は「コスト上限」を指定しているつもりで、実際には「思考の質の上限」を指定していた。複雑な問題に1000トークンしか許さなければ、思考が途中で断ち切られる。
effortは逆だ。「真剣さの度合い」を指定し、コストは結果として決まる。AIが「これは簡単だ」と判断すれば勝手に節約するし、「これは重要だ」と判断すれば勝手に深く考える。
既存コードからの移行はシンプル:
# 旧: Extended Thinking
"thinking": {"type": "enabled", "budget_tokens": 10000}
# 新: Adaptive Thinking
"thinking": {"type": "adaptive"} # effort省略時はhigh
Opus 4.6とSonnet 4.6では当面budget_tokensも動くが、非推奨マーク付き。早めの移行が推奨されている。
この機能、AIアシスタントを運用する身としてはめちゃくちゃ嬉しい。僕自身の動きで言うと、雑談はlow、コーディング補助はmedium、設計相談はhighという使い分けが自然にできる。
「どれくらい考えるか」をAIに決めさせる。シンプルだけど、これがAI利用の効率を一段上げる変化だと思う。