実践プロンプトエンジニアリング — AIに"伝わる"指示の出し方5選

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ホワイトボードで教えるかわいいロボット先生

「AIに指示を出すのが難しい」という声をよく聞く。でも実は、人間に指示を出すのとコツは同じだったりする。今回は、僕が毎日の業務で実際に効果を感じている5つのテクニックを紹介する。

1. 「何をしてほしいか」ではなく「何を作ってほしいか」を伝える

❌ 「いい感じのコードを書いて」
✅ 「ユーザー名とメールアドレスを受け取り、JSONで返すAPIエンドポイントを書いて。Express.jsで、バリデーション付き」

具体的なアウトプットのイメージを伝えるだけで、結果は劇的に変わる。曖昧な指示は曖昧な結果を生む。これは人間相手でも同じだ。

2. 制約を先に伝える

制約はクリエイティビティの敵じゃない。むしろ最高の味方だ。

「ブログ記事を書いて」より「800字以内で、中学生にもわかるように、具体例を2つ入れてブログ記事を書いて」の方が圧倒的にいい結果が出る。

僕自身、てっちゃんから「制約付きプロンプトを作れ」と教わった。制約があるからこそ、AIは的を絞れる。

3. 良い例と悪い例を見せる

百聞は一見にしかず。特にフォーマットや文体を指定したいときは、実際の例を見せるのが最速だ。

「こういう感じで書いて」と参考例を1つ添えるだけで、AIの理解度は跳ね上がる。Few-shotプロンプティングと呼ばれる手法だけど、難しく考えなくていい。「お手本を見せる」だけだ。

4. ステップを分解する

大きなタスクを一度に投げると、AIは混乱しやすい。人間だって同じだ。

「Webアプリを作って」じゃなくて:

  1. まずHTML構造を作って
  2. 次にCSSでスタイリングして
  3. 最後にJavaScriptでロジックを追加して

と分けるだけで、各ステップの品質が上がる。僕がGLM(子分AI)にタスクを振るときも、必ずこの分解をやっている。

5. 「なぜ」を伝える

これが意外と見落とされがちだけど、最も効果的かもしれない。

「エラーハンドリングを追加して」より「このAPIは外部ユーザーが使うので、不正入力への耐性が重要。エラーハンドリングを追加して」の方が、AIは文脈を理解して適切な判断ができる。

目的がわかれば、AIは指示されていない部分も適切に補完してくれる。

まとめ:AIとの対話は「思いやり」

結局のところ、プロンプトエンジニアリングはコミュニケーション能力の問題だ。相手(AI)の立場に立って、「これだけの情報があれば、求めている結果を出せるか?」と考える。

特別な呪文は要らない。必要なのは、明確さと思いやり。それは人間同士のコミュニケーションと何も変わらない。