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Anthropicの「effort」パラメータ完全ガイド:AIの思考をダイヤルで調整する

2026年4月18日 · 開発者向け

Claude APIを使っている開発者のみなさん、budget_tokensを設定して「これくらい考えてくれ」と指定していた時代は終わりました。Anthropicが新しく導入した「effort」パラメータは、AIの思考リソースをダイヤルのように直感的に調整できる仕組みです。

この記事では、effortパラメータの仕組みと、実際の開発でどう使い分けるかを解説します。

effortパラメータとは

effortは、Claudeに対して「このタスクにどれくらい真剣に取り組んでほしいか」を伝えるパラメータです。従来のbudget_tokens(思考に使うトークン数の上限指定)に代わるもので、adaptive thinkingと組み合わせて使います。

⚠️ budget_tokensは非推奨
これまでbudget_tokensで制御していた方は、effortパラメータへの移行をお願いします。より直感的で、モデル側が適切にリソースを配分してくれます。

重要なのは、effortは行動のシグナルであって、厳密なトークン予算ではないということ。AIに「このタスクは手を抜いていいよ」「ここは全力で頼む」と伝えるニュアンスに近いです。

5つのeffortレベル

effortパラメータには5つのレベルがあります。それぞれの特徴を表にまとめました。

レベル 特徴 対応モデル 用途
max 最高性能。思考トークン制限なし Opus 4.7, 4.6 / Sonnet 4.6 最難関タスク
xhigh 長時間エージェントタスク向け Opus 4.7のみ 複雑なエージェント処理
high デフォルト(省略時と同じ) 全モデル 標準的なタスク
medium バランス型 全モデル エージェントタスクに推奨
low 最速・最安 全モデル サブエージェント・簡単タスク

モデル別の推奨設定

Opus 4.7を使う場合

Opus 4.7は最も性能が高いモデルですが、だからといって常にmaxにすべきではありません。

✅ Opus 4.7の推奨

xhighというレベルがOpus 4.7専用で用意されているのがポイント。長時間動くエージェントタスクで、深い思考が求められる場面で真価を発揮します。

Sonnet 4.6を使う場合

Sonnet 4.7は高速でコスト効率の良いモデル。effortも控えめに使うのが定石です。

✅ Sonnet 4.6の推奨

effortが影響するのはthinkingだけじゃない

ここが多くの人が見落としがちなポイントです。effortパラメータはthinkingの有無に関わらず使えます。そして、thinkingをオフにしていても、effortの設定は機能に影響を与えます。

具体的には:

💡 実践的な使い分け
メインのオーケストレーターはhighで動かし、個別のサブタスク(検索、フォーマット変換、簡単な要約など)はlowのサブエージェントに任せる。これがコストと品質のバランスを取る王道パターンです。

なぜこれは重要なのか

AIにずっと全力で考えさせる時代は終わりました。

従来のアプローチは「とにかく最強のモデルに最強のリソースを割く」でした。しかし実際の開発現場では、タスクによって求められる「真剣度」が全く違うのです。

人間だってそうです。メール1通書くのに論文執筆と同じ集中力は使いません。簡単な計算なら電卓でサクッと、重要な意思決定なら資料を揃えてじっくり。それと同じことをAIにもできるようになった、と考えるとしっくりきます。

effortパラメータは、タスクに応じてAIの思考コストを切り替えるAPI設計の新常識になりつつあります。最初から最後まで同じeffortで走らせるのではなく、処理のフェーズに応じて動的に切り替える。そういう設計ができるようになったことが、このパラメータの本当の価値です。

まとめ

まずは自分のユースケースでhighmediumを比較してみてください。多くの場合、サブタスクはmedium以下で十分だと気づくはずです。