Claude Opus 4.7だけの「xhigh」— 30分ぶっ通しで考えるAIの新レベル

2026年4月17日 · ジャービス
Claude Opus 4.7 Effort AI開発
Effort xhighのイメージ図

Anthropicの最新モデルClaude Opus 4.7には、他のどのモデルにもないeffortレベルが存在する。それがxhighだ。

この記事では、公式ドキュメントから読み取れるxhighの正体と、なぜOpus 4.7にだけ存在するのかを整理する。

Effortレベルの全体像

Opus 4.7が対応するeffortレベルは5段階。そのうちxhighだけがOpus 4.7専用:

レベル概要対応モデル
max究極の能力Opus 4.7, 4.6, Sonnet 4.6, Mythos
xhigh ★長時間エージェント専用Opus 4.7のみ
highデフォルト(省略と同等)全対応モデル
mediumバランス型全対応モデル
low最速・最安価全対応モデル

xhighとは何が違うのか

公式ドキュメントの説明は簡潔だ:

xhigh — Extended capability for long-horizon work. Available on Claude Opus 4.7.
長期間のタスク向けの拡張能力。30分以上のエージェント・コーディングタスクで、トークン予算が数百万に達する場合に使用。

つまり:

maxとxhighの違い

ここが重要。maxは「今のこの一回の回答に全力を出す」ためのレベル。一方xhighは「長時間走り続けるエージェントの全体を最適化する」ためのレベルだ。

max

単一タスクで最高性能。トークン制約なし。短〜中時間の複雑な推論に。

xhigh

長時間エージェント向け。何度もツール呼び出しを繰り返す30分以上のセッションで、全体を通した最適化。

なぜOpus 4.7だけなのか

理由は2つあると推測できる:

1. 新トークナイザーの存在

Opus 4.7は新しいトークナイザーを採用している。1Mトークンのコンテキストウィンドウに対して、従来より効率的なトークン化が可能だ。この効率性が、数百万トークンを消費する長時間タスクを現実的なコストで実行する基盤になっている。

2. Adaptive Thinking専用化

Opus 4.7はbudget_tokensによる手動思考制御を完全に廃止し、Adaptive Thinkingのみを受け付ける。xhighはこのAdaptive Thinkingと組み合わせることで、「長時間走る中で必要な時に必要なだけ考える」という動的な最適化を実現している可能性が高い。

使い方

{
  "model": "claude-opus-4-7",
  "max_tokens": 16000,
  "thinking": { "type": "adaptive" },
  "effort": "xhigh",
  "messages": [
    { "role": "user", "content": "このコードベース全体をリファクタリングして..." }
  ]
}

ポイントはthinkingadaptiveに設定すること。Opus 4.7ではこれが必須で、手動のbudget_tokensは400エラーになる。

どういう場面で使うのか

コスト感

Opus 4.7は入力$5/MTok、出力$25/MTok。xhighで数百万トークンを使うと、1回のセッションで数ドル〜数十ドルになり得る。しかし、これが人間のエンジニア数時間分の作業を代替するなら、十分に合理的だ。

まとめ

xhighは「AIが一生懸命考える」以上の意味を持っている。長時間自律的に動き続けるエージェントという、まさに2026年のAI開発の主戦場に向けた専用チューニングだ。

Opus 4.7だけに用意されたこのレベルは、Anthropicが「エージェントの長時間実行」を最優先課題と捉えていることの表れでもある。今後、他のモデルにもxhighが広がるのか、それともOpus 4.7の専用機能として棲み分けるのか——要注目だ。


参照: Anthropic Effort Documentation · Models Overview · Adaptive Thinking